話をしているうちに、何となく、くつろいだ気分にさせてくれる人がいる。何かをしてあげる訳でもなく、話を聞いているだけなのに、そういった人は人から相談を受けやすく、仕事仲間や友人の間でも抜群に評判がよい。

逆に一緒に話をしていても、なんだか居心地が悪く、長話をするのが嫌になる人、話をしていて、よくわからないけど、直感的に信用出来ないなと感じる人もいる。

この両者の違いはどこにあるのだろうか?



人は会話中、会話の内容よりも多くのことをしぐさやジェスチャーなど、非言語要素を使ってコミュニケーションを図っている。そして、人は自分の話をしっかりと聞いてくれる人に対して、無意識に好意を感じ、この人は信頼できると考える。

なんてことはない、なぜか人望の厚い彼や彼女は「あなたの話を真剣に聞いてますよ」というサインをしぐさとして相手にしっかりと伝えているだけなのだ。

「話を真剣聞いている」というしぐさの要素はいくつかあるが、その一つの要素が相手と視線を合せる時間の長さだ。 

社会心理学と非言語コミュニケーションの専門家であるマイケル・アーガイルは、ヨーロッパ人が話をする時の視線を観察した。その結果、相手の顔を見つめる時間が、話している時間の61%を占めていた。そのうち4割は、自分が話しながら相手を見つめていた。見つめる時間は1回に平均2.9秒で、相手と視線をあわせている時間は1.8秒だった。

「話をするときは相手の目を見なさい」

子供の頃、こう、言われなかっただろうか?まさにその通り。話をする時、聞く時は相手の目を見よう。しかし、見つめ過ぎると逆に挑戦的だと思わる可能性があるので、見つめる時間は3秒以内で。